位相遅れ補償と位相進み補償

位相遅れ補償

  • 低周波域のゲインを+20log(α)増大→定常特性を改善
  • PI制御器に近い
  • 位相遅れを引き起こすため、折点各周波数1/Tを調節して安定性を劣化させないようにする

位相進み補償

  • 位相が進むため位相余裕が大きくなり減衰性が改善する(振動しなくなる)→過渡特性の改善
  • 高周波ゲインが増大するため即応性が向上
  • PD制御器に近い
  • 最大で90°まで位相を進められるが、このように極端に位相を進めることはない(通常は40°〜50°などが適切?)。大きく位相を進めると高周波域のゲインが増大し、センサノイズが増大してしまうためである。