因子分析

主成分分析と同様に、()をまとめる。
因子分析とは:統計的な現象の要因を少数の特定の共通因子に絞り込む
同一系列のコンビニ、A店とB店が次のような評価点(変量)を得たとする。
(※変量は標準化されているとする)

品揃え( z品) 雰囲気( z雰) 親近感( z親) 広々感( z広)
1  z_1  z_1  z_1  z_1
2  z_2  z_2  z_2  z_2
...
k  z_k  z_k  z_k  z_k
...
n  z_n  z_n  z_n  z_n

これらの資料が2つの因子(ソフト因子 f_s,ハード因子 f_H)で
説明されると仮定する。
このとき、各店が有する2つの因子の値(因子得点)を以下のように表現する。

ソフト因子 ハード因子
1  f_{1s}  f_{1H}
2  f_{2s}  f_{2H}
k  f_{ks}  f_{kH}
n  f_{ns}  f_{nH}

ここで、もとの変量が因子得点を基底とする線形結合+α(=独自部分)で書けるとする。
(因子得点にある重みをかけたものの和で変量が表現される。)
(この値を因子負荷量という)

変量 ソフト因子 ハード因子
品揃え( z品)  a _s  a _H
雰囲気( z雰)  a _s  a _H
親近感( z親)  a _s  a _H
広々感( z広)  a _s  a _H

共通因子だけで説明できない部分(独自部分)は以下のように表現できる。

品揃え( e品) 雰囲気( e雰) 親近感( e親) 広々感( e広)
1  e_1  e_1  e_1  e_1
2  e_2  e_2  e_2  e_2
...
k  e_k  e_k  e_k  e_k
...
n  e_n  e_n  e_n  e_n

つまり、店kにおける変量は以下のように書ける。

 z_k = \Large{a} _S f_{kS} + a _H f_{kH} + e_k品                (A)

これの行列表現は、

 Z = F A^t  + E

Fを因子得点行列、Aを因子負荷行列と呼ぶ。
いま、次の条件を仮定する。
(1)各変量zが標準化されている(平均=0、分散=1)
(2)因子得点fが標準化されている(平均=0、分散=1)
(3)各因子(ソフト因子&ハード因子)は互いに影響しない(共分散=0)
すると、(A)式においてzの平均がゼロ、fの平均がゼロだから独自部分eの平均もゼロになる。
以上の仮定から、(A)式を用いると次の関係を得る。(詳細は割愛)

 a^2 _S +  a^2  _H  + v^2 =1